◇脳の働きとストレスの関係
なぜ心の病気が起こるのか?
 
・高い欲求レベルと快感の増量
 
 先日の記事にて欲求段階と脳の働きについて紹介させいただいたように人間の欲求は マズロー博士による人間の欲求は全部で5種類に大別されます。
@生理的欲求
A安全の欲求
B所属と愛の欲求
C承認の欲求(自尊の欲求)
D自己実現の欲求
 もっとも現実の人間にこのマズロー博士の欲求段階をあてはめたときに、
全員がすべて第五の欲求まで到達するわけではありません。

 『D自己実現の欲求』まで到達する人はむしろ少ないといえます。
第三の『B所属と愛の欲求』まではほとんどの人が到達しますが、そこにとどまってしまう人、 あるいは『C承認の欲求(自尊の欲求)』止まりの人がほとんどといってもよいでしょう。
 しかしながら、脳の働き特にプラス思考を行った際に分泌される良性なホルモンが教えてくれるもがなにかというと、 人間は第五の欲求、すなわち『自己実現の欲求までチャレンジすること』ということなのです。
 
 この基本的な考え方は人生をより楽しく生きていくためにはおおきなポイントの一つとなります。
 自己実現の欲求というと、悟りの境地な感じさえもしますが、自分には向いていないとか、そこまで求めていないとか、大変そうだなって思われる方もいると思いますが、決してそんなことはありません。
   プラス思考を行った際に脳内に分泌される良性なホルモンが教えてくるのは、自己実現を目指して生きることこそが、人間にとって最高の喜びであり、とめどなく尽きない至福の人生を手にいれるカギなのです。
いままで多くの人々が誤解されてきたことは、欲求というものを並列的にとらえてきたために生まれてしまったのではないのかなっと考えています。

 人間には食欲があり、性欲、権力欲、名誉欲などがあります。人のために尽くしたいとか、自分自身を正しく成長させたいとの高いレベルの欲求もありますが、どう考えても低いレベルの欲求がたくさんあることになります。
 低いレベルで満足する自分というものを、高いレベルに引き上げることは、もちろん好ましいことですが、満足感や充実感、つまり快感というものはどちらかというと低いレベルのほうが強くなります。
だからこそ、それを乗り越えるのは至難なこととも言えます。気をゆるすと人間は楽なほうへと流れやすくとめどもなく低次元へと下がってしまう考え方が一般的だったように思われます。

 しかし、プラス思考を行った際に脳内に分泌される良性なホルモン研究からだんだんあきらかとなってきたのは、こういう一般的な理解は正しいとはいえないということでした。
 人間は並列にならんだいくつかの欲求を選択するのではないのです。マズロー博士が唱えたように、段階的に欲求レベルを高めていっていることが一つ、そしてもう一つ、ここが本日のキーワードですが、
『欲求レベルを高くなるほど脳内に分泌される良性なホルモンの快感も増していく』ということなのです。

 このことを説明すると、人間には先日ご説明させていただいたホメオスターシスというメカニズムがあります。
 一般的に『恒常性』といわれている調整システムのことで体の中にはいたるところにホメオスターシスのメカニズムが張りめぐらされています。
 ホルモンも同じで、ノルアドレナリン、アドレナリンが出ると、それを抑えるセロトニンホルモンが必ず分泌されバランスを取っています。これは負のフィードバックと呼ばれます。
 脳内に分泌されるホルモンも同じで、脳内に分泌される良性なホルモンが分泌されるとこれを抑えるホルモンも分泌されます。

 しかしながら、ただ一つここに例外が存在しています。人間のもっとも重要で高等な脳である前頭連合野が刺激されて脳内に良性ホルモンが分泌されるときに限り、この負のフィードバックがなぜか働かないことが明らかとなっています。
そして、どんどんと良性ホルモンは分泌されるのです。
 この理論原因究明は現在もなされており、まだ未知な部分もたくさん残っています。
 食欲や性欲ではこのようなことは起きず、これらの欲求は満たされていないときにはとても強い欲求となりますが、みたされたとたんに興味がなくなり同時の過剰な摂取は逆にいやになります。
 ホメオスターシスは自律神経系と内分泌系によって調節されており、意志とは関係なく、自律的に、 かつ総合的に機能します。したがって、私たちは意図的にホメオスターシスを制御することはできません。
逆にいうと、私たちは人間は生活の中でホメオスターシスの機能を意図的に損なうことは可能となります。
 食欲や性欲を貧欲に求めると、必ず副作用をともなうことも共通しています。食べすぎは肥満や成人病を招き、過度の性行為は活性酸素の発生源となり、命を縮めてしまいます。
 生命を支える欲求はとても強力ですが、過剰すぎると必ずマイナスに作用します。
 しかし、人間が重要で高等な脳である前頭連合野を生かして人のため世のために尽くすようなとき、それをとめるものは何もありません。とめないだけではなく、どんどんと良性ホルモンが分泌され、最高に気持ちのよい状態にしてくれます。

 マズロー博士は、もっとも高次な欲求であるD自己実現を果たした人々が感じる最善の状態のことを『至高経験』という言葉でいい表しています。
これを脳内物質で説明すると、β-エンドルフィンがかれることなく湧き出ている状態といってもよいでしょう。
 私たちも、脳を上手に活用すれば、そのような状態になれるというなのです。
・心の働きは脳で営まれる
・欲求段階と脳の働き
ホメオスターシス 恒常性
・高い欲求レベルと快感の増量
・脳脳内でのホルモンの役割
・脳脳内でのホルモン成分と役割
・βーエンドルフィン

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